ラーメン二郎の世界

こんにちは、城南住宅衛生の折原です。弊社のホームページをご覧いただいてありがとうございます!

さて今回は単なるひとりごとで「ラーメン二郎」のお話し。

日本人は本当にラーメン好きですね。そして研究熱心。(たぶん)ただの中華料理だったラーメンを、これほどまでに多種多様に進化・昇華させられるのは日本人しかいないでしょう。

私が学生だった頃、有名なラーメン屋といえば環七の土佐っ子、ホープ軒、恵比寿の香月などしかなく、種類もこれら「背脂チャッチャ系」がもてはやされていた時代。スープは俗にいう「とんこつ醤油」ですね。あとは九州系のじゃんがらや新宿の桂花ラーメンとか。とにかく数えるほどしかなく、それ以外のラーメンはというと、今から考えるとレベルが低かったです。

それが今はどうかというと、正直、どこのラーメン屋さんもそれなりに美味しいですし、すごく工夫しています。魚のダシとトンコツを合わせるなんて誰が考えたんでしょうね。日本人の研究熱心さには脱帽です。正に切磋琢磨!

そして色々な派閥ができました。「家系ラーメン」「がんこ系」などなど。

そして近年、そんな派閥の一つとなったのが「二郎系」です。発祥は港区の三田。慶応大学のそばにある「ラーメン二郎」です。いつの頃からかのれん分けをするようになって、各地でラーメン二郎を食べられるようになりました。最近では「二郎インスパイア系」なるものも出現し、多種多様を極めております。

そんな私も学生時代、ラーメン二郎にお世話になった世代でして、お金がないのにやたらお腹の空く貧乏学生に、あの金額と量はとても魅力的でした。そして、なにしろクセになる味。好き嫌いのはっきり分かれる味ですが、私は好きでした。

ラーメン二郎(三田本店)は一時、道路の拡張工事の影響で閉店のうわさもあったのですが、無事に近くの場所に店舗ができ、今でもしっかりと営業しています。それにしても今でも行列ができるんですから、いったい何十年行列が絶えないのでしょうか。本当にすごいですね。

ラーメン二郎を愛する人のことを「ジロリアン」と呼ぶのも面白いです。これも日本人らしいというか。。

さて、そんなラーメン二郎、他のラーメン屋さんより敷居が高いといわれていますが、それは昔の三田本店の色々な逸話や都市伝説があったからにほかなりません。昔を懐かしんで、ここで少しご紹介したいと思います。

ちなみに今のラーメン二郎は食券制になり、もっともっとカスタマーフレンドリーになっているので、今から言うことは全くあてはまっていませんのでご注意(ご安心)ください。昔の話です。(笑)

それでは「ラーメン二郎に行ってラーメンを食べて帰る」というごく普通の行動パターンから順を追って昔のラーメン二郎三田本店をご紹介します。

伝説その1
初心者は決して一人で行ってはいけない。常連客からルールを聞いて予習すべし。

その当時インターネットはなかったので友達から「口伝」で教えてもらいます。

まずは営業時間の確認です。私の記憶では確か10:00オープン、15:00くらいに麺がなくなり次第終了です。仲間内ではオープンした頃を「プレ二郎」と言っていました。プレ二郎ではブタ(チャーシューのこと)がちょっと固く味も薄かったりします。まだ煮足りないのでしょうか。。なにしろラーメン二郎は「適当」も売りの一つでした。ちなみにシャッターが半分降りたら「今日はそろそろ終わり」を意味します。お店のおばちゃんが最後の人に「あなたで終わりです」と言います。アンカーになった人は間違えて並びそうになった人に「今日は終わりです」と言わねばならないので責任重大です。この時間帯の頃を「シャッター二郎」といいます。シャッター二郎はブタも柔らかくなり味もしっかり付いていい感じなので、通はこの時間帯に行ったりしてました。

次に「並び方」です。入り口は2か所あり、席が多く回転が速い左側と、席が少なく回転が遅い右側(たぶん)のどちらかに並びました。この際、お店の前に置いてある自動販売機で飲み物を買って入るのが通なやり方でした。お店でもお水は出てきますが、その頃は水道の蛇口から直でコップに入れる水道水でしたから、もちろん夏は生ぬるかったです。常連の買う飲み物の大半は「ウーロン茶」でした。二郎にはウーロン茶が合います。ちなみに帰るときは入った時と同じ入り口から出なくてはいけません。これも暗黙のルールでしたね。ルールを守らないと店主ではなくお客さんから怒られます。

ずっと待っているとやがて店内に入ります。店内に入ったころには客は緊張し始めねばなりません。店主のおやじさんはお客さんの食べるスピードを見て注文を聞いてくるので、並んでいる人にもオーダーを取ってくる場合があるからです。急に聞かれて焦らないようにこのときからすでに頭の中で手順を復習する必要がありました。

さて、いよいよ席に着くと一気に緊張感が高まります。決して自分から注文してはいけません。しようものなら、常連さんからにらまれます。

おやじさんが聞いてきます。「はい、左から大?小?」

解説しますと、「左の方から順番に、まずは麺の量をお聞きします。あなたは大盛にいたしますか?それとも普通(小のこと)にいたしますか?」ということが、このわずかなセンテンスに含まれています。

焦らず、タイミングよく、滑舌よく、しっかりした声量で「大」か「小」と言います。ラーメン二郎には独特のペースがありましたので、そのペースを乱すものは、ほかの客からきつい視線の洗礼を受けました。

ちなみにこれは今でもそうなんですが、ラーメン二郎では「小」でも通常より多いので、学生さんとかよほど食べ盛りの方以外、「大」は頼まないほうが得策です。翌日まで尾を引きます。

麺の量を注文した後は、おやじさんが麺をゆで始めますのでしばし沈黙となります。しかしここで油断してはいけません。しっかりと来るべき「本番」の予習をしておきます。

そう、頭の中で「呪文」を唱える練習をするんです。。。

次回に続く・・・(笑)。

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