お風呂の穴のフィルター、目詰まりするとどうなる?

こんばんは、城南住宅衛生の折原です。弊社のホームページをご覧いただきましてありがとうございます。本日は東京・大田区の築25年目のマンションでお風呂の追い焚き配管のお掃除をさせていただきました。ご用命いただきましてありがとうございました。

今日のお宅でも少しそうだったのですが、たまにお風呂の循環アダプター(バスタブからお湯の出てくるところ)のフィルターが目詰まりしていることがあります。このフィルターは簡単に取り外せますので数か月に1回くらい歯ブラシなどでゴシゴシやって汚れを取ってあげる必要があります。

ではこれを怠るとどうなるのでしょうか?

いろいろ症状が出ますが、まず考えられるのがお風呂が温かくなるのが遅くなります。フィルターが目詰まりしているということは、お風呂のお湯が給湯器になかなか行ってくれないので、追い焚きをする速度が落ちるということですね。

また、それにより給湯器のポンプに負荷がかかるのでポンプの寿命が少し短くなります。今の風呂釜(給湯器)というのは「強制循環方式」というものがほとんどですので、ポンプの力で無理やり水を運んでいるわけです。ですから配管内部を流れる水は渓流のように速いです。

ちなみに以前は「自然循環方式」というやつでした。バランス釜という給湯器で、浴槽の隣にあって穴が二つあったやつです。あれは下の穴から自然に水が吸い込まれ、バランス釜で温められて上の穴からお湯が出てくるというやり方です。ですから昔のお風呂は上が熱くて下が水だったりするので「湯かき棒」でお湯をよくかき混ぜて入ってましたよね。うーん、懐かしい。。

そして最悪なほど目詰まりするとどうなるかと申しますと・・・・(写真はイメージです。)

お湯のコントロールができなくなってバスタブからお湯があふれたりします。これ、ホントの話です。

これはなぜかと申しますと、今の給湯器は賢くて、空焚きをしないようにいろいろなセンサーを内蔵しています。その中の一つに水流を感知するスイッチがありまして、配管内に水の流れがあることを「問題なし」ととらえて、お湯を供給しているんです。そしてお湯はりをする際はこの機能を利用してお風呂があふれないようにしています。

実はお湯はりを開始すると、予定している湯量を供給したら勝手に追い焚きをしてお風呂にちゃんとお湯がはられていることを自己確認しているんです。追い炊きをしてみて水流があれば、それはすなわちお風呂の中にお湯があるってことですよね。ところがフィルターが目詰まりしたことによって一定の速度の水流がなくなってしまうと、給湯器は「あれ?おかしいな・・・まだお湯が一杯になっていない。。」と、間違えて再びお湯を供給するわけです。そしてまた追い焚きをしてみて「あれ?まだ一杯になっていない。もっと足さないと・・・」を繰り返します。

そして最終的にはお風呂があふれかえるわけです。

たかがフィルター、されどフィルターです。ご注意を!

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