おいだきしても設定温度よりぬるい(横須賀市・風呂釜洗浄)

今回は神奈川・横須賀市の一戸建て住宅の事例です。

ご依頼者様からの事前情報によると、おいだきをしても設定温度よりぬるい状態でとまってしまうとのことでした。

こういった症状の場合、給湯器(風呂釜)の中にある温度センサーが一番怪しいのですが、「とりあえず配管洗浄はしてほしい」とのことでしたので、伺いました。

いつもの通り、まず循環アダプター(お湯の出る部分)のお掃除をしようとして外した時に「なるほど!」と理解できました。

この循環アダプターですが、色がまだらになっていますよね。これって「風呂水ワンダー」などの風呂水洗浄剤を入れているお宅に出る症状です。

風呂水洗浄剤というのはプールの塩素消毒と一緒で、雑菌を殺してくれるのでためた翌日のお湯もそのまま使えるというものです。

ただ、この風呂水洗浄剤、ゴムやプラスチックの表面に悪さをします。使用上の注意にも「浴槽の排水栓(ゴム、ポップアップ式等)の材質によっては、本品が直接接触すると劣化するおそれがある」と書いてあります。

で、これを毎日長年使うと、このように循環アダプターの表面が劣化して色あせしてきます。

そして・・・これ。

これは循環アダプターのゴム弁です。ゴムが劣化してスカスカになって、膨らんでくるんと丸まっているのが分かります。

おいだきというのは、この穴(この場合は右の穴)からお湯を吸い込んで給湯器に持っていき、温めた後、左下から出てきます。下から出た熱いお湯は対流して混ざり、また上の穴に戻ってきます。

ところが、今回の場合は左の穴の弁が丸まって開いてしまっているので、温まって戻ってきたお湯がここからも出てしまうのです。

そうすると、出てきた熱いお湯は対流せずにすぐ隣の右の穴から吸い込まれて給湯器に持っていかれます。

ぬるいお湯と混ざらず熱いままで給湯器に持っていかれるので、給湯器のセンサーが「設定温度まで温まった」と感知しておいだきが止まってしまうのです。

ということは、これを解決するには循環アダプターを交換すればいいわけです。

循環アダプターはガス屋さんに依頼するか、この部分だけなら多少の工具を持っていれば自分でも出来ます。

ご依頼者様にこの件をご説明したところ「とてもよく理解できました。ありがとうございます。」とおっしゃっていただけました。

ちなみにおいだき配管の汚れもスッキリ除去させていただきました。

風呂水ワンダーは節水になっていいのですが、こんな弊害もあるんですね。

それでは本日も風呂釜追い焚き配管洗浄に行ってまいります!

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