入浴剤が給湯器(風呂釜)に与える影響とは?

今回は東京・品川区の築19年目のマンションでの風呂釜追い焚き配管洗浄の事例です。

ご依頼者様は新築時からお住まいで入浴剤を週に5~6回お使いです。

よく「入浴剤は給湯器を痛めるので使わない方がいい」といいますが、では使うとどうなるのでしょうか?

弊社が風呂釜追い焚き配管洗浄をやっている中での経験値としては、追い焚き配管が顕著に汚れます! これは間違いないです。追い焚き配管が汚れるとお湯が臭くなったり、フワフワした汚れが出てくるようになったりして最悪です。その点でいえば入浴剤はなるべく使わない方がいいです。

またその次に多いのが今回のような「サビ」です。

給湯器の中でお湯が通る配管は銅で出来ています。また、追い焚き配管も築年数の古い物件は銅管です。

一方、入浴剤には銅を腐食させるイオウや塩が入っているものがあり、それを使用すると当然錆びます。銅が錆びると青くなります。古いお寺の屋根って青いですよね。あれです。「緑青(ろくしょう)」ってやつですね。

そして入浴剤を使い続けると銅のサビが進行し、やがてはがれ出るようになります。今回のお宅が顕著な例です。

これが追い焚き配管洗浄後にバスタブの底を撮影したものです。エメラルドグリーンの粒が緑青ですね。

このように入浴剤は給湯器や追い焚き配管に影響を及ぼします。緑青が出ても実質的な害はないのですが、稀に配管のピンホール(孔食)が起きることもあるかもしれません。ピンホール現象が起きればそれはつまり「漏水」ですから、重大事になります。(ただピンホールの原因は様々なので、予防のしようがないという気もします。。)

ということで、入浴剤を使いたい場合の弊社としてのおすすめは、

1.なるべくイオウや塩化ナトリウムの入ってる入浴剤は使わない。

2.入浴剤を使うときは保温時間を減らして早くお湯を捨てる。

3.定期的に追い焚き配管洗浄をする。

ということでしょうか。入浴剤って気持ちいいですから、どうも「ダメです」とは言えず。。

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